文献詳細
シリーズ 知っておきたい生理・病態の基礎
5.顔面運動
著者: 勝見さち代1 江崎伸一1 村上信五1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科感覚器・形成医学講座・耳鼻咽喉・頭頸部外科学
ページ範囲:P.399 - P.404
文献概要
顔面運動は顔面神経に支配される表情筋の動きである。表情筋は横紋筋であるが骨格筋と異なり皮筋,すなわち顔面頭蓋に張る菲薄な筋群である。随意的に額や眉間のしわ寄せ,閉眼,開眼,眉間のしわ寄せ,口の動きなどを行うとともに,感情や情緒をも表現することができる。顔面運動の異常には動きが悪くなる麻痺(paralysis)と過剰に動くhyperkinesiaがある。前者の代表は顔面神経麻痺で後者の代表は顔面痙攣である。
参考文献
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