耳鼻咽喉科・頭頸部外科82巻8号

2010年07月発行

原著

軟口蓋・咽喉頭ミオクローヌスの2症例

著者： 西浦美佐子¹ 西浦勇一郎¹ 西浦勇夫¹ 藤元静二郎² 野口晴司³ 生嶋一朗⁴

所属機関： ¹西浦耳鼻咽喉科 ²藤元上町病院（都城市） ³野口脳神経外科（都城市） ⁴都城市郡医師会病院放射線科

ページ範囲：P.519 - P.522

文献概要

Ⅰ　はじめに

　耳鼻咽喉科診療で軟口蓋・咽喉頭ミオクローヌスに遭遇することは稀である。多発性脳梗塞が原因と考えられた2症例を経験したので，若干の考察を加えて報告する。

参考文献

1）Brin MF：Myoclonus. Neurologic Disorders of the Larynx（Sec Ed）. New York, 2009, pp179-181

2）松井尚子・他：ミオクローヌスの定義と分類．Clin Neurosci 25：295-297，2007

3）飯塚高浩：口蓋振戦（口蓋ミオクローヌス）．Clin Neurosci 25：290-292，2007

4）鈴木美紀・他：口蓋帆ミオクローヌス（口蓋振戦）．Brain Med 17：167-171，2005

5）廣瀬　肇：ニスタグムスは目の玉だけではない．JOHNS 20：888-892，2004

6）魚住武則：不随意運動の診かた．臨脳波 48：553-560，2006

7）平山惠造・他：臨床神経内科学．平山惠造（編）．南山堂，東京，1991，p41

8）嶋崎孝嗣・他：喉頭ミオクローヌスの原因と病態について．喉頭 9：96-103，1997

9）小林武夫・他：耳鼻咽喉科領域へのボツリヌストキシン療法の応用．日耳鼻 93：1615，1990

10）北村純一・他：口蓋咽頭喉頭ミオクローヌスにより嚥下障害，構語障害と呼吸障害を呈した一症例．J Clin Rehabil 12：936-939，2003

11）御子神由紀子・他：口蓋ミオクローヌスを伴った嚥下障害に対し，薬物療法と摂食・嚥下訓練が有効であった2症例．リハ医 41：232-236，2004

12）馬場　均・他：咽喉頭の不随意運動を伴う嚥下障害の手術治療．耳鼻 49：464-468，2003