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目でみる耳鼻咽喉科
悪性黒色腫が疑われて紹介されたTornwaldt囊胞症例
著者: 春田友佳1 井口広義1 山口友紀1 山根英雄1
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学
ページ範囲:P.6 - P.8
文献購入ページに移動Tornwaldt囊胞は,胎生期の遺残物である咽頭囊の開口部が閉鎖して生じる囊胞で,上咽頭後壁正中部に表面平滑で灰白色ないし黄白色の隆起性病変として存在する。典型例では内視鏡検査のみにて推測が可能であるが,時に悪性腫瘍との鑑別が必要となる。今回われわれは,その色調が黒色ゆえに悪性黒色腫の可能性も疑われて紹介されたTornwaldt囊胞症例を経験したので呈示する。
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