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特集 これを読めばPETがわかる
文献概要
Ⅰ.はじめに
18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いるポジトロン断層撮影法(PET)が,わが国で2002年から保険収載されて約10年弱が経過した。クリニカルPETの主体で日常的な検査として普及しているが,これまではあまりPET検査を活用する機会が少なかった医師もおられると思う。本稿では,PETに関する有用性と限界を知るうえで,耳鼻咽喉科あるいは頭頸部外科に携わる医師にもっていただきたいPETやPET/CTの基礎的な知識を整理するとともに,知っておくと役立つ知識,検査の依頼時に陥りやすいpitfallに関して解説する。
18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いるポジトロン断層撮影法(PET)が,わが国で2002年から保険収載されて約10年弱が経過した。クリニカルPETの主体で日常的な検査として普及しているが,これまではあまりPET検査を活用する機会が少なかった医師もおられると思う。本稿では,PETに関する有用性と限界を知るうえで,耳鼻咽喉科あるいは頭頸部外科に携わる医師にもっていただきたいPETやPET/CTの基礎的な知識を整理するとともに,知っておくと役立つ知識,検査の依頼時に陥りやすいpitfallに関して解説する。
参考文献
1)和田康弘:第3章3-1測定原理.ポジトロン断層撮影[PET]技術マニュアル,監修:福喜多博義.日本核医学技術学会,大阪,2006,pp39-45
2)Townsend DW, et al:PET/CT scanners:a hardware approach to image fusion. Semin Nucl Med 33:193-204, 2003
3)伊藤健吾・他:院内製造されたFDGを用いたPET検査を行うためのガイドライン(第2版).核医学 42:1-22,2005
4)坂本 攝・他:頭頸部腫瘍におけるPET(PET/CT)の臨床的意義.ENTONI 97:8-17,2009
5)Shreve PD, et al:Pitfalls in oncologic diagnosis with FDG PET imaging:physiologic and benign variants. Radiographics 19:61-77, 1999
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7)宍戸文男・他:FDG PET,PET/CT診療ガイドライン(2010).核医学 47:153-162,2010
8)Hara T, et al:Significance of chronic marked hyperglycemia on FDG-PET:is it really problematic for clinical oncologic imaging? Ann Nucl Med 23:657-669, 2009
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