耳鼻咽喉科・頭頸部外科83巻12号

2011年11月発行

原著

長期経過後再発をきたした喉頭非定型カルチノイドの2例

著者： 宇和伸浩¹ 吉野邦俊² 藤井隆² 上村裕和² 赤羽誉³ 鈴木基之² 寺田友紀¹ 佐伯暢生⁴ 佐川公介⁵ 毛利武士¹ 荻野公一⁴ 窪田彬⁶ 阪上雅史¹

所属機関： ¹兵庫医科大学耳鼻咽喉科 ²大阪府立成人病センター耳鼻咽喉科 ³日生病院耳鼻咽喉科 ⁴神戸百年記念病院耳鼻咽喉科 ⁵兵庫県立淡路病院耳鼻咽喉科 ⁶神戸百年記念病院臨床検査科

ページ範囲：P.953 - P.957

文献概要

Ⅰ　はじめに

　神経内分泌腫瘍の一種である非定型カルチノイドは頭頸部領域での報告は少なく稀な悪性腫瘍であるが，悪性度が高く治療後早期にリンパ節転移，遠隔転移をきたす例が多い^1）。わが国における過去の報告でも5年以上の長期間経過観察を行えている報告はわずかのみである。今回われわれは初回治療より長期経過観察後に再発，転移をきたした喉頭非定型カルチノイドの2症例について文献的考察を加えて報告する。

参考文献

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2）宇和伸浩・他：喉頭非定型カルチノイド例．耳鼻臨床 99：313-318，2006

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