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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科83巻13号

2011年12月発行

文献概要

特集 治りにくい症状への対応

治りにくい後鼻漏

著者: 三輪高喜1

所属機関: 1金沢医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.1007 - P.1011

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Ⅰ.はじめに

 後鼻漏とは鼻汁が上咽頭に流れ落ちる状態を指すが,鼻汁は通常,1日に1~1.5リットル分泌されており,それを自覚することはあまりない。患者が自覚症状として後鼻漏を訴える場合,「鼻がのどに降りる」,「のどに鼻(痰)が引っ掛かる」と表現することが多い。また,鼻副鼻腔や咽喉頭に後鼻漏の原因となる明らかな疾患が存在する場合と,存在しない場合とがある。このように厄介な症状で,一見,複雑にみえる症状であるが,できるだけシンプルに分類して考えることにより,治りにくい後鼻漏と,治すことが可能な後鼻漏とに分けられることに気付く。本稿では,まず原因別にその病態と対応を述べ,最後に診断の手順について考察する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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