icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科83巻2号

2011年02月発行

特集 診療所における工夫―私はこうしている

診療所における電子カルテおよび関連機器

著者: 加納滋1

所属機関: 1加納耳鼻咽喉科医院

ページ範囲:P.99 - P.105

文献概要

Ⅰ.はじめに

 電子カルテは,一般的には『カルテを電子化』したものということであり,患者情報を記録保存するという点では紙カルテと全く同じであるが,基本的に異なるのは,電子カルテは『コンピュータ上で動作する,医療用に使えるようにした,データベースソフト』であるという点である。実際には単独で使用されることは少なく,医療機器を始め,プリンターやファックスなどの関連機器と連携して使用される。

 このため,電子カルテでの工夫を考えるうえでのポイントは次のようになる。①患者の診察が大原則であり,診療の邪魔になってはいけない。流れを妨げず,患者とのコミュニケーションに役立つことが必要である,②カルテとして使用するため,遅滞なく速やかに入力する必要がある,③データベースソフトは,基本的には入力することが目的ではなく,入力保存されたデータをどのように有用な情報として提示できるかが重要な役割である,④同じ操作でも手順を短くする方法が存在する場合がある,⑤最近の事務機器やiPadなどの携帯端末はパソコンとの使用が前提に考えられているため,これらの利用を考慮する。なお,処理手続きをユーザが作成登録できるとかなり細かい所まで工夫ができるが,一般的ではないためそれらに関しては省略する(表1)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら