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特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―疼痛への対応
文献概要
Ⅰ.はじめに
顎関節症は顎関節内の障害,咀嚼筋の障害,心理的要因など,多彩な病変が複合的に関与し,些細なきっかけで発症する疾患である。主症状は疼痛,関節雑音,運動障害で,疼痛は訴えとして最も多く深刻であり,その発生部位,原因も多彩である。本稿では顎関節症における疼痛とその対応を中心に解説する。
顎関節症は顎関節内の障害,咀嚼筋の障害,心理的要因など,多彩な病変が複合的に関与し,些細なきっかけで発症する疾患である。主症状は疼痛,関節雑音,運動障害で,疼痛は訴えとして最も多く深刻であり,その発生部位,原因も多彩である。本稿では顎関節症における疼痛とその対応を中心に解説する。
参考文献
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