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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科83巻6号

2011年05月発行

特集 最新技術―補聴器と人工中耳・人工内耳

次世代補聴器の開発:軟骨伝導補聴器―既存の気導補聴器が使用できない難聴者のための補聴器

著者: 細井裕司1 柳井修一1 西村忠己1

所属機関: 1奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室

ページ範囲:P.373 - P.376

文献概要

Ⅰ.はじめに

 近年のデジタル補聴器の発達は,難聴者の音声コミュニケーションの回復に寄与し,大きな福音となっている。しかし,いかにデジタル信号処理技術が発達しても,外耳道に問題があるために気導イヤホンが使用できない人はその恩恵に浴せない。そのような難聴者のために骨導補聴器があるが,種々の問題点がある。本稿では,骨導補聴器の問題点を解決する目的で新規に開発中の軟骨伝導補聴器を紹介するとともに,その理論的基礎となっている軟骨伝導聴覚について述べる。

参考文献

1)細井裕司・他:軟素材による外耳道再建を行う鼓室形成術(第12報)―外耳道閉鎖症治療の小経験.Otol Jpn 17:239,2007
2)Sakaguchi T, et al:Cartilage conduction hearing aid for the patient with atresia auris. J Acoust Soc Am 123:3305, 2008
3)Shirazi MA, et al:Perioperative complications with the bone-anchored hearing aid. Otolaryngology Head Neck Surg 134:236-239, 2006
4)Hosoi H, at al:Development of cartilage conduction hearing aid. Arch Mat Sci Eng 42:104-110, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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