耳鼻咽喉科・頭頸部外科83巻7号

2011年06月発行

特集 こんなときどうする？―頭頸部外科編

化学放射線療法後の喉頭全摘後に咽頭皮膚瘻が生じた

著者： 菅澤正¹

所属機関： ¹埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.481 - P.485

文献概要

Ⅰ．はじめに

　化学放射線療法（concomitant chemo-radio therapy：CCRT）の進歩普及により，進行喉頭癌においても喉頭温存治療が試みられる機会が増加し，それに伴い救済手術として，喉頭全摘術の頻度は上昇の一途をたどっている。

　当然ながら，術後の合併症，特に難治性の咽頭皮膚瘻の頻度は上昇しており，頭頸部外科医にとって，その予防と治療は大きな課題となっている。

　本稿では，当施設でのCCRT後の喉頭全摘術施行時の注意と咽頭皮膚瘻の取り扱いについて，本施設での経験を述べたい。

参考文献

1）寺山善博・他：喉頭全摘術後の咽頭皮膚瘻．耳喉頭頸 74：187-190，2002

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