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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科84巻1号

2012年01月発行

文献概要

特集 日常診療で遭遇するトラブルへの対応

外来日帰り手術のトラブル

著者: 時田信博1

所属機関: 1伊佐沼クリニック

ページ範囲:P.29 - P.32

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Ⅰ はじめに

 外来手術という言葉を聞くようになったのは二十年くらい前のことである。以後,外来手術は着実に増えてきたため,この言葉が定着し,現在ではかなり多くの医療機関で耳鼻咽喉科領域はいうまでもなく,外科をはじめほとんどすべての外科系専門科で日帰り手術が実施されている。

 従来は耳鼻咽喉科開業医はほとんど手術をしなかったが,近年は医療器械の発展に伴い外来手術を積極的に取り入れる者が増えている。それとともに外来手術,短期入院手術をテーマとした研究会も発足し発表,意見交換も盛んに行われており,現在では全国規模に拡大している。外来手術には多くのメリットがあるのはいうまでもないが,外来手術数が増加するにつれ,偶発症というデメリットも増加して起きている。

参考文献

1)Coley KC, et al:Retrospective evaluation of unanticipated admissions and readmissions after same day surgery and associated costs. J Clin Anesth 14:349-353, 2002
2)Bhattachryya N:Ambulatory pediatric otolaryngologic procedures in the United States:characteristics and perioperative safety. Laryngoscope 120:821-825, 2010
3)Reiner SA, et al:Safety of outpatient tonsillectomy and adenoidectomy. Otolaryngol Head Neck Surg 102:161-168, 1990
4)Owens W, et al:ASA Physical Status Classifications:A study of Consistency of Ratings. Anesth 49:239-243, 1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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