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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科84巻12号

2012年11月発行

原著

眼窩内腫瘍を契機に発見された原発性肺癌例

著者: 今里圭1 加藤明子1 寳地信介1 柴田美雅1 立和田隆2 川波由紀子2 鈴木秀明1

所属機関: 1産業医科大学医学部耳鼻咽喉科 2産業医科大学医学部呼吸器内科

ページ範囲:P.945 - P.949

文献概要

Ⅰ.はじめに

 肺癌が早期より全身のさまざまな部位に転移をきたすことはよく知られているが,眼窩内への転移はきわめて稀である1,2)。眼窩は腫瘍が生じることの少ない部位の1つで,転移性腫瘍となるとその頻度はさらに低い3)。今回われわれは,眼窩内転移による症状を初発として診断に至った,原発性肺癌の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。

参考文献

1)森 英恵・他:眼窩内転移による症状を初発として発見された原発性肺癌の1例.日呼吸会誌41:19-24,2003
2)和田 広・他:眼窩内転移を初発症状として発症した肺腺癌の1例.日胸66:783-788,2007
3)辻 英貴:眼窩転移―orbital metastasis.眼科51:43-49,2009
4)中屋宗雄・他:鼻副鼻腔に転移した乳癌の1例.耳喉頭頸83:229-232,2011
5)Shields CL, et al:Metastatic tumors to the orbit. Int Ophthalmol Clin 33:189-202, 1993
6)辻 英貴:眼窩疾患の取り扱い方―眼窩の悪性腫瘍.JOHNS 25:1126-1131,2009
7)雨宮次生・他:日本における転移性眼窩腫瘍(文献的考察).眼科40:307-328,1998
8)工藤麻里・他:転移性眼窩腫瘍17例の検討.眼科臨床医報101:450-453,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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