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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科84巻2号

2012年02月発行

特集 ワクチン

百日咳

著者: 太田和代1 望月博之2

所属機関: 1ひかりこどもクリニック 2東海大学医学部専門診療系小児科学

ページ範囲:P.131 - P.135

文献概要

Ⅰ はじめに

 現行の百日咳ワクチンは,世界に先がけて日本で開発した無菌体百日咳ワクチン(acellular pertussis vaccine)で,1981年からDPT(diphteria toxioid,acellular pertussis and tetanus toxoid;沈降精製ジフテリア・無菌体百日咳・破傷風)ワクチンとして接種されている。それ以前に使われていた全菌体ワクチン(whole cell vaccine)で問題となっていた重篤な副反応はなく,接種率の上昇とともに乳幼児の百日咳患者数は激減し,その有効性と高い安全性は世界でも認められている。一方,2002年頃から年長児,成人の百日咳の増加が問題となっている。百日咳の疫学,年齢による症状の違い,現行のワクチンと今後の課題について概説した。

参考文献

1)病原菌微生物検出情報月報vol 29 No. 3(No. 337),2008年3月
2)Red Book 2006:Report of the Committee on Infectious Diseases(American Academy of Pediatrics), p498
infection in immunized children and young adults. Chest 115:1254-1258, 1999
4)Recommended antimicrobial agents for treatment and postexposure prophylaxis of pertussis 2005 CDC Guidelines. MMWR 54(RR-14):1-16, 2005
5)木村三生夫・他:予防接種の手引き(第13版).近代出版,東京,2011
6)(国立感染症研究所http://idsc.go.jp/idwr/douko/2010d/img24/chumoku04.gif)
7)小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011.日本小児呼吸器疾患学会・日本小児感染症学会.協和企画,東京,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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