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特集 最新の診療NAVI―日常診療必携 Ⅱ.難聴診療NAVI
2.急性感音難聴
著者: 佐野肇1
所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.40 - P.44
文献購入ページに移動Ⅰ 概説
急性の感音難聴をきたす疾患としては表1に示したように多くの疾患が挙げられる。原因および病態ともに不明なものから原因,病態が明らかなもの,内耳性難聴あるいは後迷路性難聴,片側性または両側性,随伴症状を伴うものとそうでないものなど,多種多様でありその診断を明確に下すことは容易ではない場合も多い。以下にこれらの疾患を鑑別して診断し,治療を行っていくうえでの道筋について説明していくことにする。
急性の感音難聴をきたす疾患としては表1に示したように多くの疾患が挙げられる。原因および病態ともに不明なものから原因,病態が明らかなもの,内耳性難聴あるいは後迷路性難聴,片側性または両側性,随伴症状を伴うものとそうでないものなど,多種多様でありその診断を明確に下すことは容易ではない場合も多い。以下にこれらの疾患を鑑別して診断し,治療を行っていくうえでの道筋について説明していくことにする。
参考文献
1)Rauch SD, et al:Oral vs intratympanic corticosteroid therapy for idiopathic sudden sensorineural hearing loss. JAMA 305:2071-2079, 2011
2)Stokroos RJ, et al:Antiviral treatment of idiopathic sudden sensorineural hearing loss. Acta Otolaryngol(Stockh) 118:488-495, 1998
3)Uri N, et al:Acyclovir in the treatment of idiopathic sudden sensorineural hearing loss. Otolaryngol Head Neck Surgery 128:544-549, 2003
4)Westerlaken BO, et al:Treatment of idiopathic sudden sensorineural hearing loss withantiviral therapy. Ann Otol Rhinol Laryngol 112:993-1000, 2003
5)朝隈真一郎・他:突発性難聴―診断・治療の問題点とそれに対する対応.Audiology Japan 53:46-53,2010
6)佐野 肇・他:北里大学病院における過去16年間の突発性難聴への治療方法とその効果.Audiology Japan 54:169-175,2011
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