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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科84巻5号

2012年04月発行

特集 最新の診療NAVI―日常診療必携

Ⅳ.音声・嚥下・睡眠の診療NAVI

3.嚥下障害

著者: 兵頭政光1 西窪加緒里1

所属機関: 1高知大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.105 - P.108

文献概要

Ⅰ 疾患の概説

 嚥下障害は,口腔から胃までの食物の円滑な搬送が障害されることによって起こる症状を総称し,その原因は脳血管障害や神経・筋疾患をはじめとして非常に多岐にわたる。特に重要な症状は誤嚥であり,そのほか嚥下困難,咽頭残留感,嚥下痛,鼻咽腔逆流などがある。嚥下運動は口腔準備期,口腔期,咽頭期,食道期に分けられるが,このうち最も複雑で臨床的に問題となるのは,反射運動により食物を咽頭から食道に搬送する咽頭期である。

参考文献

1)日本耳鼻咽喉科学会(編):嚥下障害診療ガイドライン―耳鼻咽喉科外来における対応.金原出版,東京,2008
2)大前由紀雄・他:実践 嚥下内視鏡検査(VE)―動画でみる嚥下診療マニュアル.インテルナ出版,東京,2011
1)日本耳鼻咽喉科学会:嚥下内視鏡検査.嚥下障害診療ガイドライン―耳鼻咽喉科外来における対応.日本耳鼻咽喉科学会(編).金原出版,東京,2008,pp15-19
2)兵頭政光・他:嚥下内視鏡検査におけるスコア評価基準(試案)の作成とその臨床的意義.日耳鼻会報 113:670-678,2010
3)Yoneyama T, et al:Oral Care Working Group:oral care reduces pneumonia in older patients in nursing homes. J Am Geriatr Soc 50:430-433, 2002
4)Watando A, et al:Daily oral care and cough reflex sensitivity in elderly nursing home patients. Chest 126:1066-1070, 2004
5)兵頭政光:耳鼻咽喉科・頭頸部外科のリハビリテーション―嚥下障害.耳喉頭頸 79(増刊):45-51,2007
6)兵頭政光:嚥下障害に対する外科的治療.Geriat Med 45:1307-1311,2007
7)Shin T, et al:Surgical treatment for dysphagia of neuromuscular origin. Folia Phoniatr Logop 51:213-219, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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