文献詳細
特集 最新の診療NAVI―日常診療必携
Ⅴ.麻痺と痛みの診療NAVI
文献概要
Ⅰ 疾患の概説
味覚障害は加齢に伴い顕著に増加する疾患で,受診患者は高齢者が多い。性差は2:3で女性が多いが,これは軽症であっても受診する例が男性に比べ女性に多いためといわれている。
味覚異常の症状にはいくつかあり,何も食べていないのに口の中で苦味や塩味がするという自発性異常味覚や,何を食べても苦いとかまずいなどという異味症や悪味症などがある。しかし最も多くみられる症状は,味がわからないという味覚低下や味覚脱失である。ここでは味覚障害として味覚低下や味覚脱失について述べる。
味覚障害は加齢に伴い顕著に増加する疾患で,受診患者は高齢者が多い。性差は2:3で女性が多いが,これは軽症であっても受診する例が男性に比べ女性に多いためといわれている。
味覚異常の症状にはいくつかあり,何も食べていないのに口の中で苦味や塩味がするという自発性異常味覚や,何を食べても苦いとかまずいなどという異味症や悪味症などがある。しかし最も多くみられる症状は,味がわからないという味覚低下や味覚脱失である。ここでは味覚障害として味覚低下や味覚脱失について述べる。
参考文献
1)Ikeda M, et al:Causative factors of taste disorders and therapeutic effects of zinc agents among aged people. J Laryngol Otol 122:155-160, 2008
2)桑山 肇:亜鉛の臨床的意義.消化器の臨床 2:15-19,1999
. Life Sci 9:701-709, 1970
4)Mahajan SK, et al:Improvement of uremic hypogeusia by zinc:a double blind study. Am J Clin Nutr 33:1517-1521, 1980
5)Burch RE, et al:Decreased taste and smell acuity in cirrhosis. Arch Intern Med 138:743-746, 1978
6)Sakagami M, et al:A zinc containing compound, polaprezinc, is effective for patients with taste disorders:randomized, double-blind, placebo-controlled, multi-center study. Acta Otolaryngol(Stockh)(in press)
7)Ikeda M, et al:Taste disorders:A survey on examination methods, and treatments used in Japan. Acta Otolaryngol(Stockh) 125:1203-1210, 2005
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