文献詳細
特集 最新の診療NAVI―日常診療必携
Ⅵ.外傷診療NAVI
文献概要
Ⅰ はじめに
鈍的な外力が眼窩部に加わることによって,眼窩内圧が上昇し眼窩壁骨折を引き起こす。同時に眼窩内容物が副鼻腔内に逸脱し,眼球運動を制限することで複視,眼痛などの眼症状を呈する。急性疾患であり早期の診断および治療を基本とするが,骨折の状況および眼症状の程度および小児と成人との臨床的差異があり,治療方針の異なることに注意が必要である。
鈍的な外力が眼窩部に加わることによって,眼窩内圧が上昇し眼窩壁骨折を引き起こす。同時に眼窩内容物が副鼻腔内に逸脱し,眼球運動を制限することで複視,眼痛などの眼症状を呈する。急性疾患であり早期の診断および治療を基本とするが,骨折の状況および眼症状の程度および小児と成人との臨床的差異があり,治療方針の異なることに注意が必要である。
参考文献
1)春名眞一・他:小児期における頭頸部外科―問題点とその対応.小児慢性鼻副鼻腔炎と鼻副鼻腔外傷(眼窩吹き抜け骨折).頭頸部外科 9:17-22,1999
2)Yamaguchi N, et al:Endoscopic endonasal tecnique of the blowout fracture of the medial orbital wall. Oper Tchn Otolarungol Head Neck Surg 2:269-274, 1996
3)Otori N, et al:Endoscopic endonasal repair of orbital floor fracture. Arch Otolaryngol Head Neck Surg 123:718-723, 2003
4)柳 清:眼窩壁骨折.JOHNS 24:239-243,2008
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