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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科84巻6号

2012年05月発行

目でみる耳鼻咽喉科

鼻出血を起こす血管病変の数々

著者: 市村恵一1

所属機関: 1自治医科大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.330 - P.332

文献概要

Ⅰ.はじめに

 出血が起こるためには,血管壁が破綻しなければならないのはもちろんであるが,それを覆う粘膜(あるいは皮膚)も物理的に破綻することが必要となる。両者が破綻するのは外力,あるいは血管内からの圧力(血圧)が加わったときである。血管壁に問題があればその確率は高くなる。今回は血管病変のケースを扱うが,これらの多くは鼻出血や血性鼻漏が主訴であるものの,腫瘤が大きい場合は鼻閉が主訴のときもある。

参考文献

1)Mahoney EJ, et al:New classification of nasal vasculature patterns in hereditary hemorrhagic telangiectasia. Am J Rhinol 20:87-90, 2006
2)Pagella F, et al:Correlation of severity of epistaxis with nasal telangiectasias in hereditary hemorrhagic telangiectasia(HHT)patients. Am J Rhinol Allergy 23:52-58, 2009
3)Padgham ND, et al:Haemorrhagic nasal nodules. Clin Otolaryngol 18:118-120, 1993
4)Woodruff GH:Cardiovascular epistaxis and the nasopharyngeal plexus. Laryngoscope 59:1238-1247, 1949

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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