文献詳細
特集 花粉症の治療―新たな展開
文献概要
POINT
●花粉症の急性期は滲出性であり,小青竜湯や越婢加朮湯のような麻黄剤がよく用いられる。
●亜急性期には浮腫性となり鼻閉が始まる時期となり,この際は葛根湯(加川芎辛夷)あるいは柴胡桂枝乾姜湯がしばしば用いられる。
●慢性期は増殖性の変化が加わり,柴胡剤(小柴胡湯加桔梗石膏など),駆瘀血剤(桂枝茯苓丸など)を併用するが,一部に冷えて新陳代謝が低下して治りにくくなった病態があり,麻黄附子細辛湯や茯苓四逆湯などが用いられる。
●花粉症の急性期は滲出性であり,小青竜湯や越婢加朮湯のような麻黄剤がよく用いられる。
●亜急性期には浮腫性となり鼻閉が始まる時期となり,この際は葛根湯(加川芎辛夷)あるいは柴胡桂枝乾姜湯がしばしば用いられる。
●慢性期は増殖性の変化が加わり,柴胡剤(小柴胡湯加桔梗石膏など),駆瘀血剤(桂枝茯苓丸など)を併用するが,一部に冷えて新陳代謝が低下して治りにくくなった病態があり,麻黄附子細辛湯や茯苓四逆湯などが用いられる。
参考文献
1)今中政支・他:スギ花粉症に対する漢方薬併用療法の臨床効果.日東医誌60:611-616,2009
2)稲葉博司:局所・全身的な証を考慮したアレルギー性鼻炎の漢方治療.日鼻誌47:83-85,2008
3)田原英一:後鼻漏における小半夏加茯苓湯の有効性.日東医誌62:718-721,2011
掲載誌情報