耳鼻咽喉科・頭頸部外科85巻10号

2013年09月発行

特集① 院内感染を防ぐ―基本的知識と対策

病棟で問題となる市中感染症―インフルエンザウイルスとノロウイルス

著者： 伊東宏明¹ 金山敦宏¹ 大石和徳² 渡邉治雄³

所属機関： ¹国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース（FETP） ²国立感染症研究所感染症疫学センター ³国立感染症研究所

ページ範囲：P.780 - P.784

POINT

●感染経路別の感染対策を理解すれば，適切な対処ができる。

●病原体が不明でも，臓器・器官別に感染症を分類することで感染対策ができる。

●インフルエンザウイルスとノロウイルスに対する感染対策を理解し，ほかの感染症にも応用する。

参考文献

1）日本感染症学会：「日本感染症学会提言2012～インフルエンザ病院内感染対策の考え方について～（高齢者施設を含めて）」　http://www.kansensho.or.jp/influenza/pdf/1208_teigen.pdf

2）医療機関における院内感染対策マニュアル作成のための手引き（案）（070413 ver. 3.0）平成18年度 厚生労働科学研究費補助金（新興・再興感染症研究事業）「薬剤耐性菌等に関する研究」（H18-新興-11）　http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/dl/070508-5.pdf

3）日本感染症学会　院内感染対策Q & A 2007 Q40職業感染予防策　http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/2007_11_pdf/18.pdf

4）切替輝雄：ノロウイルスなどの感染性胃腸炎による院内感染対策防止手順資料集　http://www.ncgm.go.jp/topics/noro_20121226.pdf

5）日本感染症学会　院内感染対策講習会Q & A Q11消毒及び滅菌の基礎と実際（1）　http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/kosyu/pdf/q011.pdf