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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科85巻11号

2013年10月発行

特集 帰してはいけない耳鼻咽喉科外来患者

刺創・異物

著者: 永谷群司1 小泉弘樹1 大久保淳一1 大淵豊明1 若杉哲郎1 鈴木秀明1

所属機関: 1産業医科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.884 - P.891

文献概要

POINT

●棒突き刺傷や頸部刺創では,創傷表面から深部の損傷の程度を推測することが困難である。

●ボタン電池の誤飲では,早期より重篤な食道損傷をもたらす危険性があるため,4時間以内の摘出が望ましい。

●小児の気管・気管支異物の診断にはCTが有用であり,摘出にはラリンジアルマスクと軟性気管支鏡を使用する報告が増えている。

●小児の棒突き刺傷および異物は,疾患ではなく事故である。子どもに接する周囲の人が注意を払うことで未然に防ぐことが可能であり,社会への啓発が大切である。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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