文献詳細
手技・工夫
当科でのデジタル画像の簡便な記録・管理方法と活用システム
著者: 細野研二1 赤羽誉1 谷口由希子2 今泉宏哲1 岡安唯1 篠原章人3
所属機関: 1日生病院耳鼻咽喉科 2市立奈良病院耳鼻咽喉科 3日生病院情報システム室
ページ範囲:P.925 - P.931
文献概要
耳鼻咽喉科領域の多くは直接観察が可能で,正確な記録を残すことが重要である。デジタル画像の一般的な記録方法として,DVD(digital versatile disc)やHDD(hard disk drive)が用いられているが1),整理が面倒,同一患者の過去の画像を簡便に閲覧できないなどの問題が挙げられる。1999年に当時の厚生省により「診療録等の電子媒体による保存」が医療施設で承認されて以降,電子カルテシステムが普及し,近年,大学病院や一部の大病院では電子カルテ内にデジタル画像も保存することが可能となっているが,高額の投資が必要で,当院のような市中病院ではまだ一般的とはいえないのが現状である。
当院(350病床)では,2005年3月より電子カルテシステム(シーメンス亀田医療情報システム社)を導入しているが,放射線画像以外のデジタル画像の取り込みシステムがなく不便であり,また今後新たな導入の目途もつかないため,われわれは既存の院内システムを利用して記録画像を日常診療に活用できるように工夫したので,このシステムを紹介する。
参考文献
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