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文献概要
特集① においと嗅覚障害
嗅覚障害の診断と治療
著者: 三輪高喜1
所属機関: 1金沢医科大学耳鼻咽喉科学
ページ範囲:P.968 - P.973
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●原因により治療方法が異なるため,原因診断が重要である。
●原因診断は問診,鼻内診察,画像診断によってなされる。
●静脈性嗅覚検査は予後の診断に有用である。
●慢性副鼻腔炎による嗅覚障害の治療はステロイド薬の使い方がカギを握る。
●感冒罹患後嗅覚障害では当帰芍薬散が有効である。
●原因により治療方法が異なるため,原因診断が重要である。
●原因診断は問診,鼻内診察,画像診断によってなされる。
●静脈性嗅覚検査は予後の診断に有用である。
●慢性副鼻腔炎による嗅覚障害の治療はステロイド薬の使い方がカギを握る。
●感冒罹患後嗅覚障害では当帰芍薬散が有効である。
参考文献
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