文献詳細
原著
内視鏡下に摘出した鼻腔神経鞘腫の1例
著者: 阿部郁1 橘智靖1 中田道広2 小河原悠哉1 松山祐子1
所属機関: 1姫路赤十字病院耳鼻咽喉科 2中田耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.161 - P.165
文献概要
神経鞘腫はSchwann細胞由来の限局性で被膜を有する良性腫瘍である1~3)。全身のあらゆる部位に認められるが,耳鼻咽喉科領域では,聴神経に発生することが多く,鼻副鼻腔に発生することは,比較的稀である1,4)。鼻腔内に発生した場合の自覚症状として鼻閉や鼻出血などが報告されている2)。今回われわれは歯性上顎洞炎の加療中に偶然発見され,内視鏡下に摘出した鼻腔神経鞘腫の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。
参考文献
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