文献詳細
特集 身につけたいリハビリテーションの最新スキル
文献概要
POINT
●めまいの治療には薬物治療以外の選択肢としてリハビリテーション(以下,リハビリと略す)がある。
●簡単に外来で指導できるリハビリを示した。
●めまいリハビリは,視刺激,前庭刺激,深部感覚刺激の反復刺激で構成され,小脳の中枢代償を促進させる効果に基づく。
●リハビリの種類は座位,立位,仰臥位に分かれ,患者が不得意なものを施行させる(短所を伸ばすことが重要)。
●リハビリ施行開始後,一過性にめまい感が悪化してもそれを乗り越える必要がある。
●めまいリハビリを安全に継続させる配慮が医師に必要。
●めまいの治療には薬物治療以外の選択肢としてリハビリテーション(以下,リハビリと略す)がある。
●簡単に外来で指導できるリハビリを示した。
●めまいリハビリは,視刺激,前庭刺激,深部感覚刺激の反復刺激で構成され,小脳の中枢代償を促進させる効果に基づく。
●リハビリの種類は座位,立位,仰臥位に分かれ,患者が不得意なものを施行させる(短所を伸ばすことが重要)。
●リハビリ施行開始後,一過性にめまい感が悪化してもそれを乗り越える必要がある。
●めまいリハビリを安全に継続させる配慮が医師に必要。
参考文献
1)Lempert T, et al:Benign positional vertigo:recognition and treatment. BMJ 311:489-491, 1995
2)Epley JM:The canalith repositioning procedure:for treatment of benign paroxysmal positional vertigo. Otolarungol Head Neck Surg 107:399-404, 1992
3)Brandt T, et al:Physical therapy for benign paroxysmal positional vertigo. Arch Otolaryngol 106:484-485, 1980
4)Cawthorne T:Vestibular injuriese. Proc Roy Soc Med 39:270-273, 1946
5)Cooksey FS:Rehabilitation in vestibular injuries. Proc Roy Soc Med 39:273-278, 1946
6)徳増厚二:めまいのリハビリテーション.JOHNS 17:825-829,2001
7)新井基洋:めまいのリハビリテーションの実施と継続のこつ.めまい診療のコツと落とし穴,高橋正紘編.中山書店,東京,2005,pp184-185
8)新井基洋:めまいの集団リハビリテーションとストレスマネージメント.日常診療に役立つストレスケア入門,坪井康次編.永井書店,東京,2001,pp65-73
9)新井基洋・他:めまい集団リハビリテーションによる患者のQOL改善と不安,抑うつの関係.Equilibrium Res 68:430-436,2009
10)新井基洋:めまいは寝てては治らない.実践! めまいを治す23のリハビリ.中外医学社,東京,2012,pp2-68
11)新井基洋・他:めまい集団リハビリテーションの治療成績.Equilibrium Res 69:225-235,2010
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