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特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方 Ⅲ 夜間・救急外来での疾患鑑別法
視力障害/複視
著者: 鴻信義1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.80 - P.84
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◆視力障害・複視は眼科的疾患であるが,その原因が耳鼻科領域疾患であることも少なくない。
◆視力障害・複視の程度を迅速に判断し,重症であれば入院のうえステロイドパルス療法あるいは手術加療を行う。
◆重症度は,夜間・救急外来でも施行可能な検査を通して判断されるが,眼科的検査所見が不可欠であり,眼科医師との密な連携が望まれる。
◆視力障害・複視は眼科的疾患であるが,その原因が耳鼻科領域疾患であることも少なくない。
◆視力障害・複視の程度を迅速に判断し,重症であれば入院のうえステロイドパルス療法あるいは手術加療を行う。
◆重症度は,夜間・救急外来でも施行可能な検査を通して判断されるが,眼科的検査所見が不可欠であり,眼科医師との密な連携が望まれる。
参考文献
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掲載誌情報