文献詳細
文献概要
特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方 Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方 ■外傷
気道・頸部外傷
著者: 真栄田裕行1
所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
ページ範囲:P.154 - P.159
文献購入ページに移動Point
◆外傷は突発的に発生するものであり,通常は周到な治療計画,準備が困難である。そのため救急現場での臨機応変な態度が求められる。どのような外傷でも軽症例から,即死を含む生命予後にかかわる例まで,いずれの病態も予想しておくべきである。
◆頸部は狭小な領域に生命維持に不可欠な重要臓器が密集しているため,一見軽症にみえても生命の危機に直結する場合がある。
◆待機的治療を選択する間がなく,緊急的な治療,手術になる場合が多々ある。
◆交通事故や暴力事件など,後に訴訟になる例もありうるため,詳細な記録を残すことが肝要。
◆外傷は突発的に発生するものであり,通常は周到な治療計画,準備が困難である。そのため救急現場での臨機応変な態度が求められる。どのような外傷でも軽症例から,即死を含む生命予後にかかわる例まで,いずれの病態も予想しておくべきである。
◆頸部は狭小な領域に生命維持に不可欠な重要臓器が密集しているため,一見軽症にみえても生命の危機に直結する場合がある。
◆待機的治療を選択する間がなく,緊急的な治療,手術になる場合が多々ある。
◆交通事故や暴力事件など,後に訴訟になる例もありうるため,詳細な記録を残すことが肝要。
参考文献
1)金 泰秀・他:新鮮気道外傷10例の検討.耳鼻臨床92:179-185,1999
2)浅井康文・他:頸部外傷.救急医学21:154-159,1997
3)池田弘人:気道熱傷の初期治療とその後の管理の実際.PEPARS 47:61-66,2010
4)宮本隆行・他:自傷行為による頸部切創の9症例.耳喉頭頸75:389-392,2003
5)金子 功・他:上咽頭を貫通した顔面銃創の1例.耳喉頭頸76:418-419,2004
6)Narita N, et al:Treatment of scattered glass foreign bodies in both the superficial and deep neck:a cace report. Auris Nasus Larynx 32:295-299, 2005
7)Alison W, et al:A unique zone Ⅱ neck injury. J Trauma 60:1378, 2006
8)星 参・他:頭頸部杙創例.耳鼻臨床95:1083-1086,2002
9)望月幸子・他:嚥下障害をきたした咽喉頭外傷例.耳鼻臨床100:1015-1019,2007
10)中村祐樹・他:車のパワーウインドウによる頸部絞扼の1例.日小児救急医会誌9:46-49,2010
11)森本文雄・他:熱傷治療中に生じた気管狭窄の1例.日臨救医誌14:63-65,2011
12)森 一功:気道・頸部外傷.JOHNS 22:433-437,2006
13)山田直人・他:頸部刺創における術前画像診断の有用性.日臨救医誌5:305-309,2002
14)小延俊文・他:鋭的頸部外傷による気道損傷.胸部外科58:475-480,2005
15)森脇義弘・他:頸部刺創に対する緊急処置:専門知識・技術は必要か?外科治療105:284-287,2011
掲載誌情報