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特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方 Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方 ■炎症/感染症
急性喉頭蓋炎
著者: 松見文晶1 大森孝一1
所属機関: 1福島県立医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.216 - P.220
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◆急性喉頭蓋炎は上気道狭窄により窒息する可能性があり,気道確保を第一に対処する。
◆中咽頭所見に比べ嚥下痛や呼吸困難が高度の場合には本疾患を疑い,喉頭を必ず観察する。
◆保存的治療を行う場合も入院とし,喉頭を頻回に観察し気道確保に備える。
◆緊急気道確保は容易でないため,気道確保を行うか判断に迷ったら,予防的に気道確保を行うほうが安全である。
◆急性喉頭蓋炎は上気道狭窄により窒息する可能性があり,気道確保を第一に対処する。
◆中咽頭所見に比べ嚥下痛や呼吸困難が高度の場合には本疾患を疑い,喉頭を必ず観察する。
◆保存的治療を行う場合も入院とし,喉頭を頻回に観察し気道確保に備える。
◆緊急気道確保は容易でないため,気道確保を行うか判断に迷ったら,予防的に気道確保を行うほうが安全である。
参考文献
1)Wurtele P:Acute epiglottitis in children and adults:a large scale incidence study. Otolaryngol Head Neck Surg 103:902-908, 1990
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6)本吉慎太郎・他:当科における急性喉頭蓋炎73例の臨床的検討.喉頭22:119-123,2010
7)尾股丈夫:急性喉頭蓋炎48例の臨床的観察.耳鼻臨床87:1251-1255,1994
8)柴田義朗:医療トラブルER 事例3 急性喉頭蓋炎に対する気道確保の措置が遅れ患者が死亡した例.保険診療62:114-115,2007
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