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特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方 Ⅵ 術中・術後の急変への対応法 ■術後編
甲状腺手術後の嗄声・誤嚥
著者: 齋藤幹1
所属機関: 1神戸大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.346 - P.349
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◆反回神経を温存しえても声帯麻痺は起こりうる。
◆甲状腺術後の声帯麻痺に対しては,まずリハビリテーションを行う。
◆6か月保存的治療で改善を認めない場合は手術を検討する。
◆声帯の固定位置,レベル差,声帯突起の位置などから術式の選択を行う。
◆反回神経を温存しえても声帯麻痺は起こりうる。
◆甲状腺術後の声帯麻痺に対しては,まずリハビリテーションを行う。
◆6か月保存的治療で改善を認めない場合は手術を検討する。
◆声帯の固定位置,レベル差,声帯突起の位置などから術式の選択を行う。
参考文献
1)庄司和彦・他:甲状腺術後反回神経麻痺.頭頸部腫瘍25:159-162,1999
2)近藤昭雄・他:甲状腺癌手術における反回神経麻痺の統計学的観察.喉頭9:150-155,1997
3)石永 一・他:甲状腺癌二次治療例検討.耳喉頭頸69:486-489,1997
4)湯本英二:喉頭麻痺の病態と治療―神経支配を目指して.日本耳鼻咽喉科学会総会宿題報告,熊本大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科.熊本,2011,pp1-33
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6)荒木幸仁・他:BIOPEX注入術.音声言語医学53:187-193,2012
7)Isshiki N, et al:Thyroplasty Type Ⅰ(lateral compression)for dysphonia due to vocal cord paralysis or atrophy. Acta Otolaryngol 80:465-473, 1975
8)Isshiki N, et al:Arytenoid adduction for unilateral vocal cord paralysis. Arch Otolaryngol 104:555-558, 1978
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