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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科85巻9号

2013年08月発行

文献概要

目でみる耳鼻咽喉科

気道閉塞の危険があった乳児舌血管腫の1例

著者: 松下直樹1 井口広義1 和田匡史1 中野友明2 山根英雄1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉病態学 2大阪市立総合医療センター小児耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.652 - P.654

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はじめに

 乳児血管腫は自然消退することが多いため,症状が問題とならなければ経過観察をすることが多い。しかし,時に発生部位とその大きさから治療を要することもある。今回われわれは気道閉塞の危険があり,気管切開を施行し,プロプラノロールによる治療を行った乳児舌血管腫の症例を経験したので紹介した。渉猟し得る限りでは同様の乳児舌血管腫の報告はこれまでにない。

参考文献

1)今井直子・他:乳児喉頭血管腫に対してβ遮断薬が著効した2例.小児耳32:329-334,2011
2)平原信哉・他:Propranololが著効した乳児耳下腺血管腫の1例.日耳鼻115:632-635,2012
3)雪辰依子・他:ステロイド局所注射とβブロッカー内服が著効した乳児声門下血管腫例.耳鼻臨床105:53-58,2012
4)松野良介・他:乳児血管腫およびKasabach-Merritt症候群に対するプロプラノロール治療の検討.日児誌116:1351-1356,2012
5)戸田さゆり・他:プロプラノロールが有効であった巨大な乳児血管腫の1例.西日皮膚74:394-398,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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