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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科85巻9号

2013年08月発行

原著

輪状甲状靭帯切開によって救命し得た深頸部感染症の1例

著者: 志摩温1 坂口正範2 菅沼和樹3 鹿島健3

所属機関: 1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2相澤病院耳鼻咽喉科 3相澤病院救急科

ページ範囲:P.715 - P.718

文献概要

はじめに

 深頸部感染症は頸部の間隙に蜂窩織炎や膿瘍を生ずる重篤な疾患であり,気道狭窄によって窒息死する危険がある1)。そのため気道確保が重要な問題となるが,気管内挿管で対処できることが多いが今回われわれは気道狭窄が著明なため気管内挿管ができず,輪状甲状靭帯切開によって気道を確保せざるを得なかった症例を経験したので若干の文献的考察を交えて報告する。

参考文献

1)Sakaguchi M, et al:Characterization and management of deep neck infections. Int J Oral Maxillofacial Surgery 26:131-134, 1997
2)本間博臣・他:当院における深頸部膿瘍11症例の検討.頭頸部外科22:209-214,2012
3)角 卓郎・他:外科的気道確保.日気食会報62:365-367,2011
4)石田良治・他:緊急気道確保としての輪状甲状膜切開4症例の経験と問題点.日気食会報52:468-472,2001
5)Wong E, et al:The difficult airway in the emergency department. Int J Emerg Med 2:107-111, 2008
6)橋本大門・他:急性喉頭蓋炎に対する気道確保の検討.耳鼻臨床99:25-30,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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