文献詳細
原著
輪状甲状靭帯切開によって救命し得た深頸部感染症の1例
著者: 志摩温1 坂口正範2 菅沼和樹3 鹿島健3
所属機関: 1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2相澤病院耳鼻咽喉科 3相澤病院救急科
ページ範囲:P.715 - P.718
文献概要
深頸部感染症は頸部の間隙に蜂窩織炎や膿瘍を生ずる重篤な疾患であり,気道狭窄によって窒息死する危険がある1)。そのため気道確保が重要な問題となるが,気管内挿管で対処できることが多いが今回われわれは気道狭窄が著明なため気管内挿管ができず,輪状甲状靭帯切開によって気道を確保せざるを得なかった症例を経験したので若干の文献的考察を交えて報告する。
参考文献
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