文献詳細
原著
耳下腺腫瘍における穿刺吸引細胞診の臨床統計的検討
著者: 平賀幸弘1 黄淳一1 霜村真一1 小山敏雄2
所属機関: 1山梨県立中央病院耳鼻咽喉科 2山梨県立中央病院病理診断科
ページ範囲:P.729 - P.733
文献概要
穿刺吸引細胞診(fine-needle aspiration cytology:FNAC)は,耳下腺腫瘍の術前検査として古くは播種の危惧から禁忌とされていた。しかし,1980年初頭より徐々に行われるようになり1),現在は一般的な検査となっている。当科では,筆者が赴任した1988年からエコーガイド下にほぼ全症例に行ってきた。
今回,手術を行った耳下腺腫瘍一次症例の術前FNACの結果と術後病理組織診断の結果を統計的に解析・検討し,当院におけるFNACの有用性を明確にし,さらに精緻な術前検査とすることが本報告の目的である。
参考文献
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