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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻12号

2014年11月発行

特集② 創管理の最前線—知っておきたい形成外科の知識

皮膚潰瘍・皮膚欠損に対する再生医療の応用

著者: 松村一1

所属機関: 1東京医科大学形成外科学分野

ページ範囲:P.1040 - P.1044

文献概要

POINT

●ヒト自家培養表皮移植がわが国初の再生医療として皮膚欠損に用いられている。

●広範囲熱傷症例においては,移植後4週の段階で60%以上の生着が得られている。

●移植の前提として真皮層の再建が必要であり,同種皮膚移植や人工真皮移植が行われている。

●生着不良の原因は,母床の血行不良や細菌のコンタミネーションである。

●移植早期では,表皮基底層が未成熟であり,物理的な刺激に弱く容易に剝離・脱落する。

参考文献

1)林 稔・他:自家培養表皮ジェイス使用症例に対する瘢痕の検討 皮膚粘弾性測定装置(キュートメーター)を用いた移植部瘢痕の伸展性,弾力性の計測,熱傷39:306-313,2013
2)日原正勝・他:自家培養表皮の使用とその応用 各論 ジェイス.PEPARS 47:50-60,2010
3)Matsumura H et al:Chronological histological findings of cultured epidermal autograft over bilayer artificial dermis. Burns 39:705-713, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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