icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻2号

2014年02月発行

文献概要

特集 小児難聴Update

小児急性中耳炎

著者: 工藤典代1

所属機関: 1千葉県立保健医療大学健康科学部栄養学科

ページ範囲:P.118 - P.121

文献購入ページに移動
POINT

●小児では難聴を訴えることはほとんどないが,ごく軽症の例を除き伝音難聴が生じる。

●伝音難聴は急性中耳炎の治癒に伴い治癒する。

●中学生以上では内耳障害に伴い骨導閾値の上昇をみることがある。

●上記の場合でも治療により概ね治癒する。

参考文献

1)Teele DW, et al:Epidemiology of otitis media during the first seven tears of life in children in Greater Boston:a prospective cohort study. J Infect Dis 160:83-94, 1989
2)日本耳科学会,日本小児耳鼻咽喉科学会,日本耳鼻咽喉科感染症研究会(編):小児急性中耳炎診療ガイドライン2006年版.金原出版,東京,2006
3)日本耳科学会,日本小児耳鼻咽喉科学会,日本耳鼻咽喉科感染症研究会(編):小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版.金原出版,東京,2013
4)Lieberthal AS, et al:The diagnosis and management of acute otitis media. Pediatrics 131:e964-999, 2013
5)石神寛通・他:急性中耳炎に合併した感音難聴.耳鼻臨床78(増刊)2:1185-1196,1985
6)棚橋汀路・他:急性中耳炎に合併した感音難聴症例.Audiol Jpn 46:129-134,2003
7)鈴木健策:急性中耳炎に随伴する内耳障害の検討.耳鼻臨床103:1003-1008,2010
8)池田元久・他:混合性難聴を伴った成人急性中耳炎症例.埼玉県医学会雑誌37:84-88,2002
9)矢野寿一・他:内耳障害を伴った急性中耳炎症例の検討.Audiol Jpn 46:111-117,2003
10)広戸幾一郎:第5章 急性化膿性中耳炎.小耳鼻咽喉科書,金芳堂,京都,1975,pp95-96
11)藤田信哉・他:骨導閾値上昇を伴う急性中耳炎の臨床統計.耳鼻臨床96:535-540,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?