文献詳細
増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
画像診断ガイダンス
文献概要
はじめに
鼻・副鼻腔の疾患は先天性の異常,外傷,炎症,腫瘍,免疫異常など多岐にわたるが,診断そして治療へと進む場合,特に顔面骨,副鼻腔,鼻涙管などの涙器,続く頭蓋底,咽頭など,隣接する部位と関係する解剖を熟知ことが大切である。過去,本領域では顔面に皮切を入れる手術,Caldwell-Luc法など侵襲の多い手術が主体であったが,その多くは現在endoscopic sinus surgery(ESS)にとって代わられている。一方で,拡大手術を必要とする症例も決してなくなっていないのが現状である。手術療法,保存的治療,腫瘍では放射線治療のいずれかを選択する際,画像による正確な診断,病変部位の把握が重要である。口腔,咽頭,唾液腺は耳鼻咽喉科医にとって他科と境界の領域を含んでおり,ぜひとも把握しておかなければならない領域である。さまざまな感染症,免疫異常による病変,腫瘍性疾患が存在し,特に悪性腫瘍においてはその進展範囲を画像検査から正確に診断することが最も大切である。
鼻・副鼻腔の疾患は先天性の異常,外傷,炎症,腫瘍,免疫異常など多岐にわたるが,診断そして治療へと進む場合,特に顔面骨,副鼻腔,鼻涙管などの涙器,続く頭蓋底,咽頭など,隣接する部位と関係する解剖を熟知ことが大切である。過去,本領域では顔面に皮切を入れる手術,Caldwell-Luc法など侵襲の多い手術が主体であったが,その多くは現在endoscopic sinus surgery(ESS)にとって代わられている。一方で,拡大手術を必要とする症例も決してなくなっていないのが現状である。手術療法,保存的治療,腫瘍では放射線治療のいずれかを選択する際,画像による正確な診断,病変部位の把握が重要である。口腔,咽頭,唾液腺は耳鼻咽喉科医にとって他科と境界の領域を含んでおり,ぜひとも把握しておかなければならない領域である。さまざまな感染症,免疫異常による病変,腫瘍性疾患が存在し,特に悪性腫瘍においてはその進展範囲を画像検査から正確に診断することが最も大切である。
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