文献詳細
増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法 Ⅰ.耳・側頭骨
文献概要
画像診断の狙い
鼓室腔は中耳伝音系の要となる耳小骨を収める空間であり,その周りは蝸牛壁,内頸動脈管,頸静脈球,顔面神経管などで構成される。中耳奇形を診断するうえでは,耳小骨そのものの形態だけでなく,これらの構成要素の空間的な位置関係を把握することが重要となる。また画像所見に加えて聴力検査などの機能検査所見を評価し,画像所見との関連性を十分に検討することが不可欠となる。
鼓室腔は中耳伝音系の要となる耳小骨を収める空間であり,その周りは蝸牛壁,内頸動脈管,頸静脈球,顔面神経管などで構成される。中耳奇形を診断するうえでは,耳小骨そのものの形態だけでなく,これらの構成要素の空間的な位置関係を把握することが重要となる。また画像所見に加えて聴力検査などの機能検査所見を評価し,画像所見との関連性を十分に検討することが不可欠となる。
参考文献
1)山本 裕:総説 耳小骨奇形の病態と連鎖再建術.日耳鼻116:69-76,2013
2)山本 裕:伝音難聴の画像所見.JOHNS 26:1017-1021,2010
3)山本 裕:耳鼻咽喉科・頭頸部画像アトラス 中耳奇形.JOHNS 26:304-306,2010
4)高橋邦行・他:術前診断にMRIが有用であった先天性真珠腫症例.JOHNS 29:1077-1081,2013
掲載誌情報