文献詳細
文献概要
増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール 部位別診断法 Ⅲ.口腔・咽頭・唾液腺
唾液腺(耳下腺)腫瘍
著者: 横島一彦1 中溝宗永1
所属機関: 1日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.192 - P.199
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耳下腺腫瘍の根治治療は,良性・悪性にかかわらず手術であることに異論はない。そのため,画像診断は手術を前提にして行う必要がある。つまり,腫瘍の質的診断と存在部位・進展範囲の評価が必要になる。
良性・悪性の鑑別は重要であるが,多様な組織型による術式の違いを考えると,さらに多形腺腫とワルチン腫瘍の鑑別,悪性腫瘍における組織型の診断までもが求められる。しかし,その詳細を術前に診断することが難しいことは多く指摘されており,悪性度の鑑別を目標とするのが現実的である1)。高悪性度の悪性腫瘍は比較的診断しやすいため,良性腫瘍と低・中悪性度悪性腫瘍との鑑別が肝要である。
耳下腺腫瘍の根治治療は,良性・悪性にかかわらず手術であることに異論はない。そのため,画像診断は手術を前提にして行う必要がある。つまり,腫瘍の質的診断と存在部位・進展範囲の評価が必要になる。
良性・悪性の鑑別は重要であるが,多様な組織型による術式の違いを考えると,さらに多形腺腫とワルチン腫瘍の鑑別,悪性腫瘍における組織型の診断までもが求められる。しかし,その詳細を術前に診断することが難しいことは多く指摘されており,悪性度の鑑別を目標とするのが現実的である1)。高悪性度の悪性腫瘍は比較的診断しやすいため,良性腫瘍と低・中悪性度悪性腫瘍との鑑別が肝要である。
参考文献
1)河田 了:耳下腺腫瘍の臨床.日耳鼻116:941-946,2013
2)横島一彦・他:耳下腺深葉良性腫瘍手術後の顔面神経麻痺.耳喉頭頸80:209-212,2008
3)永田基樹・他:耳下腺深葉良性腫瘍症例の検討.頭頸部外科20:279-286,2010
4)岩井 大:耳下腺腫瘍の診断4)CT,MRIの有用性と限界.耳下腺腫瘍臨床の最前線,山下敏夫(編).金原出版,東京,2004,pp44-48
5)酒主敦子・他:耳下腺上皮性腫瘍手術症例の検討.耳喉頭頸81:489-495,2009
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