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増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール 部位別診断法 Ⅴ.頭頸部
甲状腺・副甲状腺疾患
著者: 古川まどか1
所属機関: 1神奈川県立がんセンター頭頸部外科
ページ範囲:P.302 - P.310
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甲状腺疾患は,バセドウ病,橋本病(慢性甲状腺炎),破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎など)といったびまん性疾患と,良性結節(腺腫,腺腫様結節,囊胞など)および悪性結節(悪性腫瘍)などの結節性疾患に大きく分けられる。副甲状腺疾患は,機能亢進症(原発性あるいは2次性)としてみつかり,治療を要することが多い。甲状腺,副甲状腺ともに内分泌臓器であるため,病変の形態的な特徴に加え,機能的な側面も取り入れて診断を行うことが重要である。
まず,疾患の有無を確認すること,疾患がみつかった場合に良性疾患か悪性疾患か,さらには内科的治療を要するものか外科的に治療するものかを鑑別することが,甲状腺・副甲状腺における画像診断の大きな狙いである。
甲状腺疾患は,バセドウ病,橋本病(慢性甲状腺炎),破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎など)といったびまん性疾患と,良性結節(腺腫,腺腫様結節,囊胞など)および悪性結節(悪性腫瘍)などの結節性疾患に大きく分けられる。副甲状腺疾患は,機能亢進症(原発性あるいは2次性)としてみつかり,治療を要することが多い。甲状腺,副甲状腺ともに内分泌臓器であるため,病変の形態的な特徴に加え,機能的な側面も取り入れて診断を行うことが重要である。
まず,疾患の有無を確認すること,疾患がみつかった場合に良性疾患か悪性疾患か,さらには内科的治療を要するものか外科的に治療するものかを鑑別することが,甲状腺・副甲状腺における画像診断の大きな狙いである。
参考文献
1)来住野 修:Ⅱ.甲状腺・副甲状腺(上皮小体)の解剖と超音波画像.甲状腺超音波診断ガイドブック(改訂第2版),日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺用語診断基準委員会(編).南江堂,東京,2012,pp10-14
2)福成信博:甲状腺画像診断の進歩 超音波カラードプラによる甲状腺結節の鑑別診断.医学のあゆみ239:143-148,2011
3)宮部理香:Ⅳ.疾患別診断.C-1.副甲状腺腺腫・過形成.甲状腺超音波診断ガイドブック(改訂第2版),日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺用語診断基準委員会(編).南江堂,東京,2012,pp102-106
4)飯原雅季:Ⅳ.疾患別診断.C-2.副甲状腺癌.甲状腺超音波診断ガイドブック(改訂第2版),日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺用語診断基準委員会(編).南江堂,東京,2012,pp108-110
5)Hara H, et al:Ultrasonographic Feature of Parathyroid Carcinoma. Endocrine Journal 48:213-217, 2001
6)中駄邦博・他:甲状腺画像診断の進歩 FDG-PETまたはPET-CTによる甲状腺腫瘍の診断.―術前診断に有用なのか? 最近のcontroversialなトピック.医学のあゆみ239:159-168,2011
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