耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻6号

2014年05月発行

特集① 学校保健と耳鼻咽喉科

学校保健での聴覚障害児の実際

著者： 沖津卓二¹

所属機関： ¹宮城県医師会ヒヤリングセンター

ページ範囲：P.408 - P.414

文献概要

POINT

●児童難聴の発見率の推移を示した。

●難聴の原因疾患の変遷について紹介した。

●機能性難聴の著しい増加がみられる。

●むずかしい軽・中等度感音難聴の発見ができる最後の砦。

●学校における対応と今後の課題。

参考文献

1）南出祐子・他：仙台市における学童の聴力検診（昭和45，46，47年度小学校健診結果）．Audiol Jpn 17：135-139，1974

2）沖津卓二・他：学童難聴の推移について―仙台市における20年間の健診結果から．Audiol Jpn 35：246-252，1992

3）沖津卓二・他：難聴の児童の推移―仙台市における30年間の健診結果．Audiol Jpn 43：141-147，2000

4）高橋　薫・沖津卓二・他：児童難聴の推移―仙台市における11年間の聴力検診の結果．Audiol Jpn 56：291-297，2013

5）Anderson H, et al：Genetic aspects of hearing impairments in children. Acta Otolaryng 69：77-88, 1970

6）Gjaevenes K：Measurements on the impulsive noise from crakers and toy firearms. JASA 39：403-404, 1966

7）Noise induced inner ear damage in newborn and adult guinea pigs. Laryngoscope 84：444-453, 1974

8）黒木聡三：中等度難聴の聴覚―伝音性．新生児聴覚スクリーニング，金原出版，東京，2005，pp141-143

9）田中美郷：難聴児の言語の特徴．新臨床耳鼻咽喉科学2巻―耳，加我君孝・他編．中外医学社，東京，2002，pp323-330

10）Northern JL, et al：Hearing in Children. 5th ed. Lippincott Williams & Wilkins. Philadelphia, 2001, pp19-22

11）新正由紀子・他：中等度難聴の聴覚―感音性．新生児聴覚スクリーニング，金原出版，東京，2005，pp144-146

12）内山　勉：難聴とコミュニケーション．難聴とことばの遅れ．JOHNS 21：553-557，2005

13）牛迫泰明・他：小学校における難聴児の在籍状況．Audiol Jpn 50：583-584，2007

14）加藤哲則・他：小・中学校に在籍する難聴児の実態と学校健康診断に関する調査．Audiol Jpn 51：587-588，2008

15）中津愛子・他：難聴学級に在籍する人工内耳装用児に対する支援の実態．Audiol Jpn 55：118-125，2012

16）森　尚彫・他：人工内耳装用学童児の聴き取り能力における教室音環境の影響．Audiol Jpn 55：138-145，2012