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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻6号

2014年05月発行

文献概要

特集① 学校保健と耳鼻咽喉科

学校保健での音声障害児の実際

著者: 大島清史1

所属機関: 1大島耳鼻咽喉科気管食道科クリニック

ページ範囲:P.424 - P.428

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POINT

●音声障害はコミュニケーション障害として学校生活に大きくかかわるが,学校職員ばかりでなく,学校医からも看過される傾向がある。

●学校健診はスクリーニングにすぎないので,事後措置での診断が重要で,受診する医療機関,保護者,学校医,学校関係者などの相互の協力が必要となる。

●小児音声障害の原因としては声帯結節が多く,喉頭乳頭腫にも注意が必要である。

●機能的音声障害への対応や声の衛生指導など,学校生活での配慮が望ましい。

参考文献

1)牧野克己:学童嗄声.第42回全国学校保健学校医大会抄録,2011,pp10-15
2)横見美昭・他:学童の音声言語障害―東京都板橋区学校健診におけるスクリーニング.耳鼻臨床79:1851-1858,1986
3)新美成二:音声障害の原因.CLIENT21,15.音声・言語,中山書店,東京,2001,pp37-39
4)角田晃一:声帯結節.CLIENT21,15.音声・言語,中山書店,東京,2001,pp112-118
5)一色信彦:聴覚・音声・言語障害の取り扱い.音声障害,金原出版,東京,2001,pp51-52
6)二藤隆春・他:小児の嗄声にどう対応するか? JOHNS 28:488-489
7)牛島達二郎:機能的音声障害.CLIENT21,15.音声・言語,中山書店,東京,2001,pp157-163
8)廣瀬 肇:心因性失声症.CLIENT21,14.喉頭,中山書店,東京,2001,pp395-399
9)廣瀬 肇(監修):STのための音声障害診療マニュアル.インテルナ出版,東京,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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