耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻7号

2014年06月発行

特集 鼻副鼻腔内視鏡手術Update

鼻副鼻腔真菌症

著者： 唐木將行¹

所属機関： ¹田中耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.516 - P.520

文献概要

POINT

●鼻副鼻腔真菌症についての治療方法をまとめた。

●治療の必要性と治療方針について触れた。

●診断の手順を示した。

●除去と清掃，徹底的な洗浄，抗真菌薬投与などの治療方針を述べた。

●典型例と注意すべき症例を紹介した。

参考文献

1）川内秀之：鼻副鼻腔真菌症の臨床．耳喉頭頸79：311-316，2007

2）市村恵一：副鼻腔炎の病態―真菌を中心に．耳鼻咽喉科・頭頸部外科MOOK1，金原出版，東京，1986，pp69-74

3）唐木將行・他：視力障害にて発見された後部副鼻腔真菌症例．日鼻誌51：15-23，2012

4）小島和行・他：副鼻腔疾患の画像診断ガイドライン2007年版．日本医学放射線学会および日本放射線科専門医会・医会共同編集，東京，2007

5）吉田耕一郎：アスペルギルス感染症の血清診断法と（1→3）-β-D-グルカン測定法の進歩．Jpn J Med Mycol 47：135-142，2006

6）意元義政・他：眼窩先端症候群を呈した浸潤型アスペルギルス症の2例．耳鼻臨床103：439-446，2010

7）朝子幹也・他：当科におけるhydrodebriderの使用経験．耳展55：389-391，2012

8）鴻　信義：上顎洞真菌症―真菌塊の残存にてこずったら．耳鼻咽喉科てこずった症例のブレークスルー．中山書店，東京，2013，pp132-133