文献詳細
特集① 特殊な外耳・中耳炎の治療
文献概要
POINT
●難治性中耳炎とともに急速に進行する感音難聴を呈する疾患に遭遇した場合,考慮すべき鑑別疾患の1つとして「ANCA関連血管炎性中耳炎」がある。
●臨床像とともに診断基準案,診断アルゴリズムを呈示する。
●ANCA陰性であっても本疾患を否定することはできない。除外診断および全身検索を早期に進め,ステロイドによる診断的治療も考慮する。
●難治性中耳炎とともに急速に進行する感音難聴を呈する疾患に遭遇した場合,考慮すべき鑑別疾患の1つとして「ANCA関連血管炎性中耳炎」がある。
●臨床像とともに診断基準案,診断アルゴリズムを呈示する。
●ANCA陰性であっても本疾患を否定することはできない。除外診断および全身検索を早期に進め,ステロイドによる診断的治療も考慮する。
参考文献
1)原渕保明・他:ANCA関連血管炎性中耳炎(Otitis media with ANCA-associated vasculitis(OMAAV))の診断基準(案).Otol Jpn 23:279―281,2013
2)吉田尚弘・他:ANCA関連血管炎性中耳炎90症例の臨床像―ANCA関連血管炎性中耳炎全国調査ワーキンググループ中間報告.Otol Jpn 24:53-61,2014
3)岸部 幹:血管炎―基礎と臨床のクロストーク―.ANCA関連血管炎の病因・病理,診断・治療 ANCA関連血管炎の臓器障害 ANCA関連血管炎の上気道病変.日本臨床71(増刊1 血管炎):309-314,2013
4)武田憲昭・他:感音難聴と顔面神経麻痺を示すMPO-ANCA関連中耳疾患の1例診断基準案の提案.Otol Jpn 21:808-815,2011
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6)尾崎承一・他:ANCA関連血管炎の臨床ガイドライン.厚生労働省難治性疾患克服研究事業,東京,2011,pp40-45
7)岸部幹・他:多発血管炎性肉芽腫症(ウェゲナー肉芽腫症)及び関連疾患の診断と治療.MB ENT 139:122-133,2012
8)尾崎承一・他:ANCA関連血管炎の臨床ガイドライン.厚生労働省難治性疾患克服研究事業,東京,2011,p12
掲載誌情報