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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科86巻9号

2014年08月発行

文献概要

原著

当科における声門上癌症例の検討

著者: 毛利武士1 寺田友紀1 宇和伸浩1 佐川公介1 貴田絋太1 冨士原将之2 阪上雅史1

所属機関: 1兵庫医科大学耳鼻咽喉科 2兵庫医科大学放射線科

ページ範囲:P.747 - P.752

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はじめに

 喉頭癌は頭頸部領域で発生頻度の高い悪性腫瘍で,声門上癌は頸部リンパ節転移をきたしやすく,遠隔転移が多い。治療法は放射線療法,化学放射線療法,喉頭全摘術,喉頭温存手術と多岐にわたり,T2症例,T3症例での喉頭温存率,治療の選択などに関しては施設間差が存在する。今回われわれの施設において,今後の方針を再検討するために過去13年間に当科で一次治療を行った声門上癌症例について検討を行ったので,若干の文献的考察を加えて報告する。

参考文献

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13)佐藤公則:喉頭の立体解剖.耳鼻臨床33(補1):153-182,1987
14)坂本菊男・他:進行声門上癌の浸潤様式についての臨床病理学的検討.日気食58:51-58,2007
15)梅野哲義:声門上癌の臨床病理学的研究.耳鼻臨床89:263-274,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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