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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻1号

2015年01月発行

特集 新しい治療機器

≪鼻科・口腔咽頭≫

コブレーターの外来診療における使用

著者: 笠井創1

所属機関: 1笠井耳鼻咽喉科クリニック

ページ範囲:P.57 - P.61

文献概要

POINT

●高周波凝固術は耳鼻咽喉科領域のさまざまな疾患に対して応用されている。

●コブレーターには下鼻甲介,扁桃,いびき治療などに適応する特殊電極が用意されている。

●下鼻甲介のコブレーションによる鼻閉改善効果は強力で効果が持続する。

●扁桃肥大や扁桃膿栓症に対して,コブレーターの口蓋扁桃縮小治療が有効である。

●いびき症の治療として,口蓋扁桃や舌根扁桃肥大の凝固手術,軟口蓋咽頭形成手術などにコブレーターは有用である。

参考文献

1)仁保三四次・他:高周波電気凝固術の適応と手技.耳鼻37:1192-1196,1991
2)笠井 創:レーザー,コブレーター,バイポーラ凝固療法.耳喉頭頸83:127-132,2011
3)谷 鉄兵・他:コブレーションシステムによる下鼻甲介粘膜焼灼術の治療成績—レーザー焼灼術との比較検討.アレルギー57:1053-1060,2008
4)福島一登・他:アレルギー性鼻炎の下甲介高周波電気凝固術.耳鼻臨床94:521-524,2001
5)小宅大輔・他:通年性アレルギー性鼻炎に対する高周波凝固術—2か月後と2年後の治療成績.日耳鼻112:422-428,2009
6)大久保公裕・他:アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介粘膜高周波電気凝固術.日鼻誌38:111-116,1999
7)仁保三四次:口蓋扁桃手術の変遷.高電研会誌29:12-13,2007
8)岡本 健:習慣性扁桃炎の扁摘適応について.耳鼻臨床71:1334-1336,1978
9)寺山吉彦:扁桃熱手術の基礎と臨床.耳鼻25:345-349,1979
10)笠井 創:Celon ENTによる口蓋扁桃のバイポーラ凝固治療.高電研会誌29:6-11,2007
11)木村知郎:習慣性扁桃炎にたいするThermosurgery(熱手術).耳鼻臨床74(増2):1291-1303,1981
12)仁保三四次:睡眠時無呼吸及びいびきに対する保存的口蓋垂軟口蓋形成術—Conservative Uvulopalatoplasty(CUPP)の提唱.耳展38:3;343-348,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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