icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻10号

2015年09月発行

特集 長引く咳を診る

小児の咳嗽の鑑別

著者: 徳山研一12 古賀健史12

所属機関: 1埼玉医科大学医学部小児科 2埼玉医科大学病院アレルギーセンター

ページ範囲:P.776 - P.781

文献概要

POINT

●小児の長引く咳嗽の診断は年齢を考慮して行う必要がある。

●診断の基本は,詳細な病歴聴取などにより原因疾患の手掛かりとなる所見(特異的所見)を明らかにし,鑑別を進めていくことである。

●診断的治療を行う場合は,一定期間内に治療効果を判定し,無効の場合は診断を再考する。漫然と治療を継続することは避けるべきである。

参考文献

1)Shields MD, et al:BTS guidelines. Recommendations for the assessment and management of cough in children. Thorax 63(Suppl Ⅲ):iii1-iii15, 2008
2)Chang AB, et al:Guidelines for Evaluating Chronic Cough in Pediatrics. ACCP Evidence-Based Clinical Practice Guidelines. Chest 129;260-283, 2006
3)日本呼吸器学会咳嗽に関するガイドライン第2版作成委員会編:咳嗽に関するガイドライン第2版.メディカルレビュー社,東京,2012
4)日本小児呼吸器学会作成:小児咳嗽診療ガイドライン.診断と治療,東京,2014
5)徳山研一・他:群馬県における気管支喘息児および保護者のQOLの実態—2001年から2008年にかけての変遷.日本小児アレルギー学会誌25:682-691,2011
6)ニューロペプタイド研究会編(責任編集:徳山研一):こどもの咳嗽診療ガイドブック.診断と治療,東京,2011
7)Hallander HO, et al:Bordetella parapertussis, Mycoplasma pneumoniae, Chlamydia pneumoniae and persistent cough in children. Scand J Infect Dis 31:281-286, 1999
8)徳山研一・他:小児気管支喘息に対する吸入抗コリン薬の使用状況—アレルギー専門小児科医を対象とした質問表による調査.日小児アレルギー会誌18:270-278,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら