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文献概要
特集 長引く咳を診る ≪疾患別:咳の診かた≫
百日咳とマイコプラズマ肺炎
著者: 岡田賢司1
所属機関: 1福岡歯科大学全身管理・医歯学部門総合医学講座小児科学分野
ページ範囲:P.821 - P.827
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●百日咳の患者年齢に変化が認められる。
●百日咳の症状は,ワクチン接種や月齢・年齢によりさまざまである。
●百日咳に特徴的な咳を問診で聞き出すことが大切である。
●マイコプラズマ肺炎治療の第一選択薬は,マクロライド系抗菌薬である。
●マクロライド系抗菌薬に対して耐性かどうかの判断法と治療上の注意点をまとめた。
●百日咳の患者年齢に変化が認められる。
●百日咳の症状は,ワクチン接種や月齢・年齢によりさまざまである。
●百日咳に特徴的な咳を問診で聞き出すことが大切である。
●マイコプラズマ肺炎治療の第一選択薬は,マクロライド系抗菌薬である。
●マクロライド系抗菌薬に対して耐性かどうかの判断法と治療上の注意点をまとめた。
参考文献
1)ワクチン戦略による麻疹および先天風疹症候群の排除およびワクチンで予防可能疾患の疫学並びにワクチンの有用性に関する基礎的臨床的研究(岡部班)報告書.2010
2)ワクチンにより予防可能な疾患に対する予防接種の科学的根拠の確立及び対策の向上に関する研究(大石班)報告書.2013
3)Centers for Disease Control and Prevention(CDC):Pertussis;United States, 1997-2000. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 51:73-76, 2002
4)特集:百日咳.病原微生物検出情報(月報)Infectious Agents Surveillance Report(IASR)26(3),2005
5)Bisgard KM, et al:Infant pertussis;Who was the source? Pediatr Infect Dis J 23:985-989, 2004
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8)黒崎知道・他:1次医療機関における肺炎マイコプラズマのマクロライド耐性.IASR 33:267-268,2012
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10)日本小児科学会ホームページ:最新情報,学会からの提言・主張 http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_130219_2.pdf
11)日本小児感染症学会ホームページ:感染症情報 http://www.jspid.jp/pub/sguideline/2011_tsuihoban.pdf
12)日本小児呼吸器学会:TOPICS http://jspp1969.umin.jp/member/index.html
13)村上至考・他:発熱が持続しステロイド投与を必要としたマイコプラズマ肺炎における危険因子.日小児会誌117:747-752,2013
14)岡野 翼・他:マイコプラズマ肺炎の難治化予測因子.日小児会誌119:825-830,2015
15)Vitek CR, et al:Increase in deaths from pertussis among young infants in the United States in the 1990s. Pediatr Infect Dis J 22:628-634, 2003
16)National Notifiable Diseases Surveillance System, CDC, 2009
17)日本呼吸器学会 咳嗽に関するガイドライン第2版作成委員会:咳嗽に関するガイドライン第2版.日本呼吸器学会.東京,2012
掲載誌情報