文献詳細
特集 心へのアプローチ—心療耳鼻咽喉科外来
文献概要
POINT
●耳鳴と聴覚過敏は聴覚異常感のなかで代表的な症状である。
●聴覚異常感の臨床では,的確な問診および説明する姿勢が重要である。
●不適切な診療態度は,耳鳴や聴覚過敏を重症化させる恐れがあり,注意が必要である。
●耳鳴・聴覚過敏が重症化する患者側の因子として,うつ・不安の合併が挙げられる。
●うつ・不安の改善が,耳鳴・聴覚過敏の改善につながる可能性がある。
●耳鳴と聴覚過敏は聴覚異常感のなかで代表的な症状である。
●聴覚異常感の臨床では,的確な問診および説明する姿勢が重要である。
●不適切な診療態度は,耳鳴や聴覚過敏を重症化させる恐れがあり,注意が必要である。
●耳鳴・聴覚過敏が重症化する患者側の因子として,うつ・不安の合併が挙げられる。
●うつ・不安の改善が,耳鳴・聴覚過敏の改善につながる可能性がある。
参考文献
1)小田 恂・他:耳鳴症の有病率に関する研究.厚生科学科研費補助金感覚器障害及び免疫アレルギー等研究事業・平成11年度・12年度総合研究報告書,2001,pp1-13
2)小川 郁:聴覚異常感の病態とその中枢性制御.SPIO出版,東京,2013,pp14-15
3)小川 郁:聴覚異常感の病態とその中枢性制御.SPIO出版,東京,2013,pp133-154
4)新田清一・他:耳鳴の心理的苦痛度・生活障害度の評価法に関する検討.Audiol Jpn 45:685-691,2002
5)山田浩之・他:Khalfa Hyperacusis Questionnaire日本語版の妥当性についての再検討.Audiol Jpn 57:377-378,2014
6)若林聡子・他:Pittsburg Sleep Quality Indexを用いた耳鳴患者の睡眠についての検討.Audiol Jpn 55:461-462,2012
7)大石直樹・他:一側性難聴に伴う耳鳴に対する音響療法—補聴器とサウンドジェネレータの比較.Audiol Jpn 56:681-682,2013
8)Oishi N, et al:Effects of selective serotonin reuptake inhibitor on treating tinnitus in patients stratified for presence of depression or anxiety. Audiol Neurootol 15:187-193, 2010
9)大石直樹・他:聴覚過敏に対する抗うつ薬の治療効果.Audiol Jpn 57:657-658,2014
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