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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻12号

2015年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておこう—鼻出血への対応法 《診断・要因》

凝固能異常

著者: 都築建三1

所属機関: 1兵庫医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.982 - P.988

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POINT

●止血機構は,血小板,凝固系,線溶系,血管の要素からなり,いずれの障害によっても出血傾向をきたす。

●止血に難渋する鼻出血は,全身疾患の部分症状である可能性がある。

●両側からの鼻出血,全身状態不良(高熱,全身倦怠感など)例には,出血傾向を考える。鼻処置を行った直後から多量の鼻出血が生じて,重篤な全身疾患が発見されることもある。

●血小板数が正常など,一般の止血機能スクリーニング検査では発見できない疾患が潜在する。

●全身疾患(血液疾患など)が疑われれば,速やかに内科専門医へコンサルトする。

参考文献

1)都築建三・他:鼻出血の処置.外科70:1323-1327,2008
2)奥野敬一郎:全身疾患と鼻出血.JOHNS 21:969-971,2005
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10)安藤大樹・他:エマージェンシーへの対応.血液学的エマージェンシー,血液疾患診療ナビ.宮崎 仁(編).南山堂,東京,2010,pp154-163
11)大森 司:血管壁・毛細血管の異常.出血性疾患の実践診療マニュアル—すべての臨床医のために.矢冨 裕・他(編).南江堂,東京,2014,pp88-90

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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