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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻13号

2015年12月発行

文献概要

特集 漢方薬を使いこなす 《疾患・症候への処方の実際》

咽頭炎・扁桃炎に対する漢方治療の実際

著者: 阿部秀晴1 將積日出夫1

所属機関: 1富山大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科学教室

ページ範囲:P.1108 - P.1112

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POINT

●咽頭炎・扁桃炎の診療の中心となる六病位は主に,表〜半表半裏の症状が関連する太陽病期・少陽病期・少陰病期である。

●急性咽頭炎・急性扁桃炎では小柴胡加桔梗石膏や桔梗湯がカバーする証が広く使いやすい。

●感冒による咽頭炎の初期治療に漢方を用いる際は,太陽病期か少陰病期を見極め,前者ならば葛根湯,後者ならば麻黄附子細辛湯を用いることが多い。

●習慣性扁桃炎の発作予防には柴胡清肝湯が使いやすく,PFAPA症候群などの周期性発熱を呈する自己炎症性疾患にも効果がある可能性がある。

参考文献

1)寺澤捷年:症例から学ぶ和漢診療学.医学書院,東京,2003,pp88-110
2)稲木一元:漢方重要処方マニュアル 基礎と実践の手引き 桔梗湯・排膿散及湯.漢方医学29:278-281,2005
3)藤井一省:咽・喉頭炎,扁桃炎.耳鼻咽喉科漢方の手引き.澤木修二・他(編).金芳堂,京都,1994,pp101-111
4)Thomas KT, et al:Periodic fever syndrome in children. J Pediatr 135:15-21, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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