icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科87巻13号

2015年12月発行

文献概要

特集 漢方薬を使いこなす 《疾患・症候への処方の実際》

咽喉頭異常感

著者: 三枝英人1

所属機関: 1東京女子医科大学八千代医療センター耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1122 - P.1126

文献購入ページに移動
POINT

●咽喉頭は,呼吸・消化管の道であり,下顎骨とともに脳頭蓋から吊り下げられる自由度をもった器官である。

●呼吸,消化管運動,姿勢制御は互いに影響し合いながら機能的にもさまざまな咽喉頭症状を呈しうる。

●咽喉頭異常感に対する漢方処方を行う前に,咽喉頭異常感の誘因となった機能的な病態を可能な限り検討することが重要である。

●数回の診療で効果が得られなくとも,繰り返し診察,問診を行うことにより,真の病態へ近づかんとすることが重要である。

参考文献

1)三枝英人:咽喉頭異常感症.JOHNS 25:610-613,2010
2)杵渕 彰:不定愁訴の漢方治療.現代漢方を考える.薬事日報社編.薬事日報社,東京,2005,pp72-74
3)市川朝也:喉頭の非特異的肉芽(特に特発性)症例について.医学の進歩11:3101-3106,1991
4)中村 毅・他:六君子湯が有効であった非特異的喉頭肉芽腫の3症例.耳喉頭頸76:727-731,2004
5)富永和作・他:漢方薬(六君子湯).日本臨床73:1179-1184,2015
6)三枝英人:半夏厚朴湯.JOHNS 29:2059-2061,2013
7)及川哲郎・他:半夏厚朴湯の使用目標とその臨床効果との関連について—機能性ディスペプシア患者における検討.日東医誌59:601-607,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?